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できる男は超小食「空腹こそ活力の源!」船瀬俊介著
著者の食品・医療・環境問題に取り組むジャーナリストです。
タモリさん、ビートたけしさん、水谷豊さんは、一日一食です。
ジャパネットタカタの高田社長は、昼食のみ。
星野リゾートの星野社長は、夕食のみ。
また、オバマ大統領やビルゲイツも超小食で有名です。
つまり、出来る男は、超小食なのです。
①超小食でなにがよくなるのか?
古代の名医ヒポクラテスは言いました、人間は生まれながらに体内に100人の名医を持っている。
100人の名医とは自然治癒力の事です。
古来ヨガの教えでは、超小食は、自然治癒力を最高に活性化させる万病を治す妙法としています。
1953年には、腹6分目で育てたマウスの寿命が2倍になった事が分かっています。
1999年にサーキュイン遺伝子という長寿遺伝子が発見されました。
日本でも、2010年頃から何度も紹介されました。
超小食で具体的に何が良くなるのか?
(1)脳
ピタゴラスは断食すると頭が冴えると言いました。
ヨガの教えで、腹八分で医者いらず、腹六分で老いを忘れる、腹四分で神に近づく。という言葉があります。
これは、腹四分にすると心身の機能が最高度に高まる事を意味しています。
超小食にする事で、脳細胞がデトックスされ、脳神経の汚れが落ち、脳が活性化する。
(2)体
身体を自然治癒力で治す為にも、日々の疲労を回復させるにもエネルギーが必要です。
実は、3食食べたものを消化するには、フルマラソンと同じくらいのエネルギーを使っています。
そこで、食事を減らす事でエネルギーを効率的に回す事が出来る様になります。
そうすると睡眠で体を回復させる時間を減らせます。
3食なら9時間。2食なら6時間。1食なら3時間の睡眠で回復出来る様になるそうです。
(3)お金と時間
食品を買わなくて良いので、食費が減ります。
また、調理や後片付けを含めると一日平均2時間は食事に関係する時間が掛かっています。
②小食の勘違い
(1)食事をしないと、力が出ない。
本来人間は、空腹になるほど、快調体と言われています。
※著者は、そもそも、カロリー理論を否定しています。カロリー理論は、1870年頃、窯で食べ物を燃やして測ったことが発祥です。人間の体は、窯とは違うのが著者の主張です。
(2)痩せすぎたら困る。
ファスティングで落ちるのは、筋肉組織よりも脂肪組織の方が多いという事がわかっているので、半年ほどで、理想体重になり止まるはずです。ただし、何の運動もしていないと普通に筋肉も落ちて行きます。したがって著者は、筋トレをすすめています。
(3)お腹が空くと、イライラする。
これは、過食気味の人に起こっている現象です。
過食気味の人は常に血糖値が高めに維持されているので、血糖値が少しでも下がると激しい空腹感に襲われ堪らずまた沢山食べてしまいまた血糖値が急上昇します。この時何も食べられず、血糖値が低いままだと血糖値を高めるために、怒りホルモンのアドレナリンが放出されます。これが出ている時に人間はイライラします。したがって過食気味をやめる事で血糖値を安定させれば空腹=イライラという事は無くなります。
③挫折しない超小食の実行方法
(1)少なく3食より、1日1食。
一日に食べる量が同じなら分けて食べても一回に同じ量を食べてもいいという考え方もありますが、著者は空腹感が長ければ長いほどサーキュイン遺伝子のスイッチが入りやすくなるので一日一食をお勧めしています。
(2)夜8時以降は食べない。
何ご飯を抜くかは、本書では具体的に書かれていません。なので、その辺りは自由で良いと思うのですが、ただ夜8時以降は食べない様にしましょう。細胞を修復させる夜の時間に消化にエネルギーを取られない為です。
(3)空腹や幸せだ、と思う。
とにかく超小食は、鼻歌混じりで気楽にやるのがポイントです。お腹が減ったら、「よし!今、若返っている!」所だと思いましょう。
空腹に不安や恐怖を感じて始めるとストレスが溜まり反ってヤケ食い食いをしてしまう恐れがあります。
「死ぬなら、餓死に限りますよ!」
ある時ひどいうつ病の男の人が居ました。もう死にたかったけど、痛いのも怖いのも嫌なので、餓死する事にしました。そしたら3日、4日食べない内に、なんだか活きる力が湧いて来て、死ぬのがバカバカしくなってしまって笑ってしまいました。
著者は、うつ病患者に死ぬなら餓死に限りますよとアドバイスするそうです。
だから、死ぬほど苦しいに比較したら、食べないくらい楽だから、脳も体も回復するかもしれないし、一回、やってみてほしい、という、著者からの励ましです。
もしかかしら、もう一回、頑張れるかもしれないし、気にしなくてよいことだったかもしれない!