老けない体をつくる「発酵食」
人が老いる原因は「代謝の低下」にあり！
「酵素」の力で代謝が格段にUP！

・老いる最大の原因は「代謝の低下」にあります。代謝とは体のなかで行われる化学的な反応で、酵素や栄養素を取り入れて活動のエネルギーを生み出すこと。代謝が活発に行われていると、摂取した栄養は適切に消化・吸収され、筋肉・血液・血管・内臓・骨などのもととなる細胞がつくられます。
　ところが、代謝が低下するとせっかく摂取した栄養素を吸収できず、新たな細胞をつくるのが難しくなっていきます。さらに老廃物が体内に蓄積し、さまざまな体の不調となってあらわれます。若さを維持するためには、代謝の低下を防ぎ、老化のスピードを緩めなければなりません。

（代謝の良い人の特徴）
・活動的・血行がよい・平均体温が３６．５度以上・快眠快便・肌ツヤがよい・疲れにくい・太りにくい
（代謝の悪い人の特徴）
・疲れやすい・風邪をひきやすい・便秘気味・便やおならがくさい・尿がくさいことがある・肌荒れが目立つ・夏でも冷えを感じる・太りやすい・顔や体形にたるみが目立つ・関節に痛みがある・睡眠の質が悪い・汗をかきにくい・食後に眠くなる・こむらがえりがよく起こる・げっぷや胸やけが多い。

・適切な運動をせず、食事制限だけで大幅な体重減少がかなったときには、たいてい基礎代謝が落ちています。体は少ないエネルギーで活動しようとしますから、逆に少し食べただけでも脂肪をため込むようになりますし、何より、基礎代謝が落ちたことで皮膚や血管のトラブルを招き、老化の原因をつくってしますのです。

「代謝」のよい人は、体内で酵素がしっかり働いている。
・代謝のよさは、「酵素」によるところが大きいと考えられます。「酵素」は体のなかで起きる「代謝」を司るたんぱく質の一種で、主に消化と、消化された食事をエネルギーや体の組織に変換する働きをしています。

・口のなかに入った食事の消化は、唾液に含まれる酵素「α―アミラーゼ」によって炭水化物が麦芽糖に分解されるところからスタートします。喉と胃から分泌される酵素は「リパーゼ」といい、脂肪の消化を行います。タンパク質は胃で分泌される「プロテアーゼ」という酵素によって分解されます。もちろんこれ以外にもたくさんの酵素が、食事の消化に関わっています。

「代謝のための酵素の主な働き」
・消化された食事からエネルギーをつくる。
・エネルギーが体の各所で使えるように変換する。
・タンパク質を合成して、体の組織や細胞をつくる。
・ホルモンや神経などの働きをサポートする。
・食事のなかで不要となった物を便として排せつする。
・体内の老廃物を解毒し排せつする。

「酵素不足で起こる体からのSOSサイン」
・体力が落ち、疲れやすくなる。
・皮膚の乾燥、髪の毛や爪の劣化。
・筋肉量が減少し、活動がしづらくなる。
・血液中の成分が不足し、貧血になる。
・ホルモン分泌のバランスが崩れ、更年期障害の症状が強くなる。
・イライラしやすくなったり、抑うつ状態になったりする。
・アルコールに弱くなる。
・血糖値や血圧に異常がみられる。
・便秘や下痢をする。
・物忘れやケアレスミスを起こしやすくなる。

「国菌にもなっている「麹」の健康パワー」
・麹にはビタミンB１・B２・B６などの必須ビタミンが多量に含まれていて、さまざまな健康効果があるともいわれています。特にビタミンB1は、炭水化物から得た糖質をエネルギーに変える重要な栄養素です。ビタミンB２は、皮膚や粘膜を保護する働きや、皮膚の新陳代謝を助ける作用もあります。皮膚に対する効果は絶大で、シミの原因となるメラニンの生成を抑えてくれる働きもあるといわれています。

・食物繊維も麹に含まれる成分の一つです。食物繊維は、小腸で吸収されることはありません。食べ物のカスと一緒に大腸のなかに入っていき、腸内の毒素を吸収して、便と一緒に排泄する役割をします。大腸の掃除をする役割を担ってくれるのです。

・麹には沢山の酵素が含まれています。主なものには、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼがあり、いずれも消化に関わる酵素です。アミラーゼは炭水化物などのデンプンに働く酵素、プロテアーゼは肉や魚、大豆製品などのタンパク質の消化に関わり、リパーゼは揚げ物やバターなど脂質を分解する役割を担います。

「「生」の食材より、「発酵食品」が消化吸収されやすい理由」
・発酵の原料として使われる穀類なども、発酵菌の作用で分解され、生の状態で食べるよりも消化と吸収はされやすくなります。体に吸収されにくいミネラルを吸収されやすい形に変え吸収する、体内の有害物質を排出しやすい形に変えて排出する。この二つの機能を「キレート作用」と呼ぶのですが、発酵食品のなせる業の一つといってもいいでしょう。

「発酵食品の特徴」
・栄養を消化吸収しやすい形に変換されている。
・腸内環境を整える成分が豊富。
・長期間保存が可能。
・体に有用な成分を腸のなかでつくる。